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「神詰大全」PDFで無料公開

フェアリー詰将棋のホームページ 第95回出題(3.13)
最近、出版されたいくつかの作品集には、装丁に凝っているせいか、やたら値段が高いものが散見されますが、私が出版する(かもしれない)作品集、あるいは参加する合同作品集では、こういうことは避けたいと思っています。私の本を所有して欲しいのは、本の中味には興味のない「蔵書家」ではなく、詰将棋に飢えていて、あらゆる知識を吸収しようとしている人たちです。その中には、使える小遣いに限りがある貧乏学生も含まれるでしょうから、作品集は安価でなければいけません。

神無七郎さんの詰将棋作品集についての傾聴すべき意見が書かれている。 さらに,その実践として「神詰大全」をpdf化して無料公開という快挙。 いやHTML版は以前から公開していたので,とっくに実践していたわけですが, pdfは印刷すれば出版されたものと製本・装丁以外品質は変わらないので, より「本を無償で公開する」に近いものがあります。 検索やコピーもできるから,使い方によっては本より便利。

以前,服部さんから 「詰将棋の本は高すぎる。プロブレムだったら 何千題もはいっていていくらだよ」という話を聞いていて, 最近も同じような話を聞いた。 いろいろ違いがあるから単純に比較はできないと思う。 だが,作品集は安くあるべきだという意見に対しては, 若い人のためにも,どんどん情報は共有していくべきだという意味で私も大賛成だ。 それが結局は詰将棋界の発展につながり,名作を生む下地になる。

詰将棋データベースも一定の減価償却を済ませたら, 無料で検索できるように公開されるものと思っていた。 そういう方針があると聞いたわけではないのだが, なんとなくそういうものだろうと思っていた。 高速道路みたいに。 どうなんだろう?実際にはそういう予定はあるのだろうか? 本当に日本の高速道路みたいにいつまでも有料っていうのでは困ると思うのだけれど。 看寿賞作家に景品で配るよりも無料公開してしまった方が,看寿賞作家が増えるのでは なかろうか。

もっともデータベースは数が多すぎて鑑賞には向かない。 解説や作者の言葉も重要な要素なのだ作品集は。 (だから解説まる投げの作品集って疑問だ。その「作品集」に掲載されている詰将棋の作者と「作品集」そのものの著作者は別?) 没後50年待って詰将棋博物館に収録されるのを待つしかないのだろうか?

「奇想曲」や「詰将棋探検隊」を入手不能のままで放置していて良いのだろうか。ねえ。 ん,「饗宴」も在庫ないんでしたっけ?