詰将棋パラダイス 1982-03
007-19.kif
序に守備駒の効きを弱め,ついでにちょっと変化を付けておいて,次に銀生。メインディッシュは
金の焦点への打ち捨て,仕上げは角による串刺し……こう書くと,まるっきり
吉田流の模倣そのものである作品であることが明確になる。
吉田健さんの「小夜曲」は詰将棋創作の具体的手引書だった。
吉田さんの第一作品集は「嬉遊曲」だが,私には第2作品集の「小夜曲」の方が
肩の力が抜けている感じが好きだった。
一時,小西逸夫さんの「青玉」(これも「紅玉」より「青玉」が好み)に
浮気をしたこともあったが,
それも吉田流の影響下から抜け出したいという足掻きであったようである。